クレジットカードの審査では何を見られているのか?
クレジットカード会社は無担保で融資をしています。そのため利用者に逃げられてしまえばそれまでです。よって比較的小額とはいえ、担保をとって融資をする銀行などよりも融資側に高いリスクが付くともいうことができます。
そのため、クレジットカード会社では慎重に審査を行なっています。では、彼らはいったい我々の何を見て審査しているのでしょう。
基本的にカード会社は、三つの要素を重視するといいます。
「安定・継続した収入」「返済能力」「明確な居住場所」の三つです。
まず「安定・継続した収入」。
一般的に、クレジットカード会社は1ヶ月単位で締切日と支払日を設定して利用者に請求しています。そのため、同じ年収でも1年に1回大きな収入のある人より、毎月一定の収入がある利用者を好みます。また、カード会社は安定性を重視するため、会社員の場合は収入の額だけでなく勤めている会社の規模などもチェックされます。そのため、ある程度の規模の会社で勤務する会社員であれば、より収入がある自営業者よりも評価が高くなるようです。ただし、会社員であっても短期間であまりにも転職を繰り返している利用者は好まず、最低勤務年数1年以上と規定を設けている会社が多いようです。
また、会社員が自営業者よりも評価されるように、職業によって評価されやすいものとされにくいものがあります。一般的には 医師、弁護士>公務員>正社員>自営業>派遣社員>アルバイト、パート>主婦>学生>無職 の順で評価が決まると言われています。
2つ目に「返済能力」。
カード会社は毎月滞りなく返済をしてもらうのを望んでいます。
いくら高収入だとしても、それ以上に多額の借金がある場合、カード会社は当然のようにマイナスの評価をします。それとは逆に、多少収入が少ないとしても、毎月しっかり返済をしてくれる見込みがあれば評価につながるのです。
3つ目に「明確な居住場所」。
これはつまり、「夜逃げ」の恐れがないかをチェックしているということです。
担保のないクレジットカード会社は、逃げられてしまったらおしまいです。そのため、賃貸マンションに住んでいる利用者よりも、持ち家に住んでいる利用者を好むようです。また、電話番号が固定電話ではなく携帯電話の番号であった場合、提出された住所に済んでいるのかを疑われ、マイナス評価につながる場合もあるようです。意外なことに、親の持ち家で同居している独身の若者は評価が高くなるようです。親と同居しているため、夜逃げの心配が少なく、もし返済が滞っても両親が肩代わりしてくれます。それに加え独身のため、自由にお金を使えるお金が多いためカードを利用してくれる可能性が高くなるからです。