割賦販売法改正によるクレジットカード審査への影響について
今年（2010年）はクレジットカードに関わる重要な改正法が実施されます。
改正賃金業法と割賦販売法改正の二つです。今回は、割賦販売法改正を中心にクレジットカードの審査に対する影響について扱っていきます。
割賦販売法改正は2010年12月までに完全施行されます。この改正により、年収から生活維持費などを引いた支払可能見込み額をもとに、クレジットカードの上限額が決められます。
ただし、クレジットカードの申請の場合、年収は自己申告でいいため、年収や収入などの証明証が必要ないため、その点は従来と変更はありません。改正前では、自己申告の年収と既存のクレジットカードの利用状況や信頼などを考慮してカード会社が利用枠を決めていたのですが、今回の法改正によって、明確な基準が設定されました。
年間の生活維持費の基準は下記の通りです。
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4人世帯 |
3人世帯 |
2人世帯 |
1人世帯 |
持家あり |
200万円 |
169万円 |
136万円 |
90万円 |
持家なし |
240万円 |
209万円 |
177万円 |
116万円 |
年収から上記の生活維持費を差し引いた金額がカードの利用限度額となります。つまり、今後のクレジットカードでは年収と生活維持費を元に審査が行われるようになります。つまり、申告した年収次第では、その範囲内でしかクレジットカードを持つことができないため、カードの複数枚持ちができない可能性があります。
そして、今回の法改正では具体的に、カードの利用限度額が100万円の場合、カードの利用限度額が50万円のカードが2枚しか持てなくなってしまいます。
そのため、使っていない休眠カード等を持っている場合は、早めに解約するほうがいいでしょう。割賦販売法改正によってカードの入会審査が厳格化し、カードが作りずらくなることは間違いないでしょう。
